市場動向

日本はデジタル、IT分野でどの位置にいるのか?実は思っている以上に酷い状況!?

竹中です。

2年前からIT畑に少し戻ってきて、かなりキャッチアップできました。

プログラミングやシステム開発など、学生の頃に学んだことも思い出しながら。

いまは学びやすいプラットフォームや書籍、コンテンツなど色々できていることもあり、
割とすんなりキャッチアップできた気もします。

おもしろい。

あと、身につけたものは意外と覚えているものだなあと感じました。

それはさておき、
日本のデジタル、IT関連の状況を見てみると、すごいことになっていますね。

何がすごいか?

進歩が目覚ましい?

確かに日々の中で使っているデバイスやアプリなど
非常に便利になっていて、目を見張るものがありますね。

でも、ここで触れておきたいのは、
日本は世界の中で相当酷い位置にきているということです。

この30年でトップから34位に転落

国際比較ランキングはいろいろな所で発表されています。

スイスの国際経営開発研究所(IMD)の世界競争力ランキングによると
日本は1990年前後は1位をキープ、1996年までは少し落ちても5位以内ということでした。

それが1997年に一気に17位まで落ち、その後、どんどん転落。
2020年版では34位まで落ちています。
2021年は若干回復して31位です。64か国中。

そして、デジタル領域においては、63か国中、62位。
つまり、下から2番目です。※追記|2021年はもう少し回復しています。

信じられますか。

本当です。

日本人の中で、この認識のあるのはどのくらいいるのだろうか。。

多分、半分以上は認識していないのでは。

ここ数年のコロナの対応の遅れで何となくわかってきただろうか。

そういえば、友人が補助金申請の受け付け作業のバイトをしたと話していた。
申請内容が、Excelに入っていて、目で見て、チェックボックスにかちかちチェックを入れていくらしい。

手作業すぎる。

以下はIMDのサイト

ソフトウェアのテスト市場の例

いま、別の会社で、ソフトウェアのテストツールの日本での市場立ち上げをしています。

その中で、ソフトウェア市場を見てみると、欧米と全く違う状況で驚きます。

欧米ではシンプルな説明資料で済むのが
日本では全く済まない。
説明がものすごく大変。
検討プロセスが長い。

欧米だと、社内で7割、外注3割
日本だと、逆で社内が3割、外注が7割以上、という感覚。

社内で分かる人間が少なく、外に任せるが、
コミュケーションがうまくいっていなかったり
丸投げだったり、どんどん質が怪しくなってくる。

マーケティングに関する考え方も全く違うし、
実際、明らかに差がついているなあと実感します。

あと日本のソフトウェア市場は15兆円。
そのうちテスト市場は5兆円。

さらにそのうち、手作業で一生懸命テストしているのは90%以上。

つまり、4兆5000万円は、人件費。

手作業すぎる。再。

新しくすることの難しさ

日本が置いてかれてしまっている理由のひとつに
いままで積み上げてきた資産が重いということがあります。

資産に縛られて、新たな取り組みに移りにくい。

特にインフラのように生活や社会の中に溶け込んでしまっているものは難しいですね。

とある銀行のトラブルが記憶に新しいです。

昔から作り足してきた、プログラム、システムが膨大すぎて
次に乗り換えられないということ。

料理とかでも一緒ですよね。

失敗した料理を軌道修正しようとしても
なかなか難しい。

組織も一緒。
大きくなってしまった組織。
沁みついてしまった慣習は中々変えられない。

思い切って、いちから作り直すような、超抜本的な改革が要ります。

いまできることをやる

国レベルの問題ではありますが、
民間でできることを少しずつでもやっていきたいですね。

この記事の内容から、
中途半端な資産は足かせになるということ。
が分かります。

ひとつ忘れずにいたいことは、

いつもゼロからスタートできる体制が最強。

ということ、そして、

実績や経験を持っている人間より、何も持っていない人間の方が新しいことは向いている。
ごぼう抜きできる。

ということです。

いつでも遅くないです。
いつもここから、です。

一緒に学びましょう。

山竹ジェネレーターズ

山竹ジェネレーターズ

山竹のブログ編集部です。

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